独白 愉快な“病人”たち

東貴博さん(46)アナフィラキシーショック

東貴博さん(C)日刊ゲンダイ

 現場に着くなり、周囲には驚かれ、せっかくのドラマの仕事だったのにすべて遠めでしか撮ってもらえず、残念なことになりました。

 病院で調べたら、桃による「アナフィラキシーショック」と診断されました。

 後にランチを食べた店で聞いてみると、入っていたフルーツは桃。フレッシュな桃でもなく、桃の缶詰をほんの少し口にしただけ。なのに、ある日突然ひどい症状が出たんです。1週間ほどの投薬で治まったのですが、「たかがあれだけなのに」と本当に驚きました。

 アレルギー検査は既に発症しているものとそうでないものがあり、苦手なものが大きく反応するわけではなく、あくまで指針でしかないということも初めて知りました。

■「バラ科の果物」には体が反応

 以来、桃を食べたいと思わないのは当然ですが、ビワ、イチゴ、リンゴを見ても食べたくなくなった。昔は、ビワなんて大好きだったのに……。聞くとすべてバラ科の果物でした。無意識でも体が勝手に判断するんですから、人間の体って面白いですね。今はほとんどのお店で「何かアレルギーはありますか?」って聞いてくれますから、問題はあまりないですね。

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