70歳以上の5人に1人が…「新型栄養失調」はどう防ぐ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 もっとも、新型栄養失調は高齢者だけの問題ではない。

「近ごろは40代や50代の働き盛りにも増えています。高齢者とは違い、タンパク質はしっかり取っているのですが、今度は野菜や果物などが足りない。野菜や果物に含まれるビタミンやミネラルは、タンパク質をエネルギーとして活用するのに欠かせません」

 にもかかわらず、毎日焼き肉、ラーメン、牛丼など偏った食事。たばこやストレスも、体内のビタミンを壊す。

「エネルギーとして使われないと、体脂肪にしかならない」となると、あとはメタボへまっしぐら。やがて、ダルい、ヤル気が出ない、免疫力が下がる、血管等が老化するなど、体がむしばまれていく……恐るべき新型栄養失調。防ぐにはどうすればいいのか。浅尾氏が挙げる具体策は以下。

①《同じものを食べ続けない》

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