有名病院 この診療科のイチ押し治療

【歯・顔面痛】東京歯科大学千葉病院 慢性の痛み・しびれ外来(千葉市)

(C)日刊ゲンダイ

 これらの痛み症状は、比較的早く治りやすいが、最も治療が難しいのはしびれや違和感といった感覚的な症状だ。

「増えているのは、親知らずの抜歯やインプラントの治療で下歯槽神経を傷つけてしまい、下唇や下顎にしびれが表れる症状です。100%の完治は難しいのですが、時間をかけて生活に支障のないレベルに戻すことが目標になります」

 早い段階から、首の部分にある交感神経節に麻酔薬を注入する「星状神経節ブロック」が有効だ。週1~2回行うことで、早い人で数カ月、長い人でも1年くらいでよくなるという。

 同外来では、歯科領域以外の原因で起こる三叉神経痛、末梢性の顔面神経まひ、帯状疱疹による顔面神経痛、心因性の舌痛症などの治療にも対応している。

 県内に同大付属の市川総合病院があるので、原因や病態によっては脳神経外科、神経内科、耳鼻咽喉科などの医科との連携がスムーズにできるのが強みだ。

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