糖尿病ガイドラインでは「空腹時血糖値」と「75グラム経口糖負荷試験2時間値」(以下2時間値)の組み合わせで「糖尿病型」「正常型」「境界型」に分けます。「空腹時血糖値126(mg/dl)以上」「2時間値200以上」の両方を満たすもの、あるいは「随時血糖値200以上」あるいは「HbA1c6.5(%)以上」であれば、糖尿病と診断されます。HbA1cは過去1~2カ月の平均血糖値です。
しかし、これらの数値より低いからと安心していてはいけません。
健診では2時間値は見ませんので、空腹時血糖値に限ってお話ししましょう。空腹時血糖値だけで判断する場合、100未満が正常型で、100以上109未満は「正常高値」となります。
正常高値は、詳しい検査をすると隠れ糖尿病や境界型糖尿病(糖尿病予備群)が見つかる可能性がある段階。75グラム経口糖負荷試験2時間値を調べ現在の血糖コントロールの状態をきちんと把握しなくてはなりません。
本当は危ない“正常値”を見逃すな