脂質異常症かどうかは、「LDLコレステロール値」「HDLコレステロール値」「トリグリセライド値(中性脂肪値)」で見ます。それぞれの基準値は、順に140(㎎/dl)以上、40未満、150以上となります。
近年重視されているのは「LH比」。「LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値」で、2.5以上はコレステロールのバランスが悪く、将来的に脂質異常症が起こる可能性が高いと考えます。
たとえば、LDLコレステロール値が120、HDLコレステロール値が40だとすると、LH比は3.0。つまり、LH比で基準値とされる値を超えています。
しかし、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値の数値を単独で見ると、どちらも基準値以内。ここで強調したいのは、コレステロールで大事なのはバランスであり、ひとつひとつの数値は問題なしでも、バランスの面から見ると問題がある点です。高すぎるLDLコレステロールに加え、低すぎるLDLコレステロールにも注意を払ってください。
本当は危ない“正常値”を見逃すな