危険度は色で判断 今すぐ病院へ行くべき「血便」とは

大腸内視鏡検査も最近は痛みがほとんどない(C)日刊ゲンダイ

「大腸がんが疑われます。血が赤黒く、便の中に入り込んでいるのが大腸がんの血便の特徴なのです」

 ただし、血便から大腸がんが判明した場合、進行がんを覚悟しなければならない。早期に大腸がんを発見したければ、“目で確認できない血便”をチェックする必要がある。

「健診などの便潜血反応は、見た目は分からない血便の発見に役立ちます。しかし、便潜血反応で陽性と出ても、6割近くは次の検査(内視鏡検査)に進まずに放置するという報告があります」

 大腸がんは、早期で治療を受ければ予後がいい。内視鏡検査は「痛い」「検査のために仕事を休まなくてはならない」などハンディがあるが、最近は痛みがほとんどない検査法が登場し、自費診療になるがカプセル内視鏡で就寝中に検査を終える方法も検討されている。早期発見のチャンスを逃してはならない。

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