医者も知らない医学の新常識

ビタミンCは万能ではない? “抗酸化作用”のフシギと疑問

大量摂取のリスクは未知数(C)日刊ゲンダイ

 ビタミンCには、健康に良い、というイメージがあります。サプリメントもたくさん発売されていて、健康のために飲まれている方も多いでしょう。

 ビタミンCは抗酸化剤といって、周りの物質の酸化を防ぐ働きがあり、そのために、清涼飲料水などには、酸化防止剤として使用されています。大量のビタミンCを注射するという治療が、がんの代替医療として行われることもあります。

 ただ、その効果は議論のあるところで、正式なガイドラインには取り上げられていません。大量のビタミンCを体に入れても、問題はないのでしょうか? 

 ビタミンCは周りの酸化を阻止すると、自身では酸化を受けて別の物質になります。その老廃物のひとつとされているのがシュウ酸で、尿に大量のシュウ酸が排泄されるとそれが結石や腎臓の機能低下の原因になるという報告があります。実際にビタミンCを注射して、腎不全になったような報告もあるのですが、そうした例がたくさんある、というわけではありません。

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石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。