■声のかすれを放置してはいけない
日本酒1合は、ビールなら中瓶1本、焼酎なら0.6合、ウイスキーならダブル1杯、ワインなら4分の1本、缶チューハイなら1.5缶。こうしてみるとドキッとされる人もいるでしょう。毎日毎日、アルコールやたばこの刺激が少しずつ蓄積され、30~40年で喉頭がんを発症するのです。
喉頭がんのリスクを少しでも減らしたければ、酒とたばこをなるべく控える。毎日晩酌する人は量を減らしたり、休肝日を設けたり。たばこを吸う人は頑張って禁煙するか、せめて本数を少しずつ減らしていくのが無難です。
木久扇さんは声がかすれたことに違和感を覚えて受診。喉頭がんのステージ2と診断されたものの、放射線治療で無事、仕事に復帰しました。皆さんも声のかすれを自覚したら放置せず、すぐ耳鼻咽喉科を受診することです。そうやって早期発見、早期治療を心掛ければ声を失わずに済みますから。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁