マンモだけ? 次の乳がん検診は「乳腺濃度」も要チェック

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 乳がん検診で「マンモグラフィー」(乳房エックス線撮影)を受けるなら、「乳腺濃度」もチェックしなければ意味がない。

「乳がん検診でマンモグラフィー(マンモ)を受けていたのに、進行した乳がんが見つかった」

 そんな話を聞いたことがある人は少なくないのでは? そういう時、「やっぱり乳がん検診は役に立たない→検診なんて受けなくていい」と考えがちだ。しかし、その“見落とし”は「乳腺濃度」をチェックしていなかったことが原因かもしれない。

■高濃度の人は見落とされている可能性も

 乳腺は、乳汁を分泌する器官と乳汁が通る器官で構成されており、一般的に若い間は発達して高濃度。30代後半以降、個人差はあるが徐々に脂肪に変わる。発達している順から、「高濃度」「不均一高濃度」「乳腺散在」「脂肪性」に分かれる。

「乳腺が高濃度、あるいは不均一高濃度の場合、マンモを受けても乳がんが見つかりにくい。進行がんであっても『異常なし』になることもあります」

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