しかし、歴史的には肺がん検診の対照群の肺がん死亡が、当時の一般的な人たちの3分の1にすぎなかったという報告もあります。そうした場合には、検診そのものの効果がないとしても、研究に参加し、健康に気を付けるという全体では効果があったのかもしれません。
ただそのときにも、「健康に気を付ける」というような大きな枠の中で、がん検診に特別意義があるかというと、なかなかはっきりした効果がないという場合が多いことも確かです。
数字が語る医療の真実