まずは、早期発見のチャンスを得られる。提携クリニックが「HRTを受ける場合、マンモと超音波が必須」としているため、今回の調査対象者には、「HRTを受けなければ、乳がん検診も受けていなかった人」が含まれている。乳がんを早期発見するチャンスを逃していた可能性のある人もいたということだ。
「乳がんは早期発見すれば、予後が良くなります。HRTがそれに一役買っている」
次に、マンモも超音波も受けることで、乳がんの見落としを避けられる。そもそも、日本では乳がん検診の普及率が低く、しかも一般的な乳がん検診には超音波はなく、マンモだけという場合がほとんど。最近はこれが問題視されている。マンモでは発見しづらいタイプの乳腺組織があるからだ。
「理想は、マンモと超音波の両方を毎年受ける。せめて、2年に1回は超音波を加える。HRTによって、マンモと超音波を受けるようになれば、乳がんの見落としのリスクも減るでしょう」