依存症治療に変化 飲酒やめずに「減酒外来」という選択も

飲酒をやめずにお酒の“失敗”をなくす(C)日刊ゲンダイ

 同センターでの減酒外来は、「お酒の習慣が気になっている」「お酒をやめたくないが、量を減らしたい」「お酒に関する健康チェックをしたい」「お酒とうまく付き合いたい」など、飲み方が気になっているすべての人が対象となる。

 外来が前提で、まずは、血液・尿検査、骨密度検査、腹部エコー検査、頭部MRI検査などを受ける。次に医療スタッフが「どのような飲み方にしたいか」など、患者が目標とするアルコールとの付き合い方をチェック。その後、アルコール治療専門の医師が飲酒問題のレベルを診断基準を用いて評価し、「問題のない飲み方はどうすればいいか」「お酒の量を減らすために」など、本人の意向に沿ったアドバイスを行う。

「どれくらい減酒をするかは、患者によって異なります」

 飲酒日記をつけ、1日ごとの飲酒量や回数を振り返ったり、飲酒の習慣を変えた方法や感想を医師と話し合う。

 駅前で酔っぱらって大声を上げているサラリーマンの姿は決して珍しくない光景だ。しかし、彼らの多くは、もしかしたら減酒外来の受診を検討した方がいい人たちかもしれない。

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