数時間後でも状態が急転する可能性があるので、スタッフも緊張の連続です。
時々、骨髄穿刺により骨髄の状態を見る検査を行います。担当医は顕微鏡で骨髄像をのぞく時、祈るような気持ちになります。白血病細胞がなくなっている時はホッとして、「あと少し頑張れば正常細胞が出てくる」と思います。逆に白血病細胞がたくさん残っていると、「あんなに頑張ってきたのに……」と愕然とします。この時は、他の抗がん剤に替えて治療のやり直しとなります。
他のがんでも同様ですが、寛解に入った時は、患者さん、家族、そして医療スタッフの皆が「一緒に頑張ってきてよかった」と心から喜べる瞬間です。外科で難しい手術が成功した時と同じかもしれません。
がんと向き合い生きていく