2万人調査で4割が…肩凝り・頭痛・腰痛はうつ病の始まり

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 続いて「うつ傾向がある」人に不調の有無を質問すると、7割以上が「疲労倦怠感」「肩の痛み」「睡眠障害」「頭痛・頭重感」の身体的不調を「よくある」「ときどきある」と回答。「腰の痛み」「首の痛み」「食欲不振または過食」「腹痛」もあり、いずれもうつ傾向のない人の訴えを上回った。

 精神的不調では、抑うつ気分に加えて「体のあちこちが重く感じる」「不安でいてもたってもいられない」「話や本の内容が入ってこない」が、半数以上を占めた。

 さらにうつ傾向のある人は、3割以上が6個以上の不調を抱えているのに対し、うつ傾向のない人は0・5割にも届かなかった。

 調査結果の解析を行った藤田保健衛生大学医学部精神神経科学講座・内藤宏教授が言う。

「身近な内科医(かかりつけ医)を受診した率を調べると、身体的精神的不調を抱えながらも診断を受けていない人が多く、9割以上が未受診。自身の不調を相談している人も少数でした」

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