糖尿病の医者の多くは血糖値の数値ばかりを気にし、下げろ下げろとしか言わない人もいる。しかし、以前の糖尿病の薬は血糖値を下げるだけで、体はちっとも良くならなかった。むしろ、悪くなって低血糖に陥ることもある。
ある日、私は運転中に低血糖になって呼吸困難になった。運転中に目が見えなくなるのだから、こんなに危険なことはない。そこで何人にも診てもらうと、ある先生がこう言ったのだ。
「高橋さん、薬はやめましょう。高橋さんの言う通り、患者が自分の体を一番よく知っています。元気な時に変なことはしない方がいい。予防なんてみんな言いますが、病気は悪くなってからジタバタすればいいのです」
余命4カ月と言われた私が今も生きているワケ