交通量が多い幹線道路の近隣に住んでいる人は、そうでない人に比べて自動車の排ガスや交通騒音の影響を受けやすいといえます。
過去には大気汚染や騒音などが認知機能に悪影響を及ぼすのではないかという研究報告もされているようです。そんな中、世界的に有名な英国の医学誌「ランセット」2017年2月号に、居住地から幹線道路までの距離と、認知症発症リスクの関連を検討した観察研究論文が掲載されました。
この研究では、カナダのオンタリオ州という場所に5年以上在住しており、認知症などの神経変性疾患を発症していない約660万人が解析対象となりました。郵便番号に基づいて、幹線道路と居住地までの距離を特定し、認知症発症リスクとの関連性を検討しています。
なお、結果に影響を与えうる、年齢や性別、所得、糖尿病の有無などの因子で補正して解析しています。
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