愉快な“病人”たち

日本人初の同時移植 ハギワラマサヒトを救った太田光と妻

腎臓は妻から移植してもらった(C)日刊ゲンダイ

「おまえは病気で死ぬんじゃない、バカで死ぬんだ」

 ボクにそう言ったのは爆笑問題の太田光さんです。彼が臓器移植のことを積極的に調べてくれなかったら、自分は今ここにいません。1999年当時、ボクは末期の「肝硬変」でした。

 肝硬変のもとはB型肝炎です。キャリアーであることは20歳すぎに献血で知りましたが、その頃は何も発症しておらず、病院でも「経過を見ましょう」という程度でした。 異変は、それから10年後。高熱が出て病院へ行くと、医師から「肝硬変です」と告げられました。すでにB型肝炎を通り越し、肝硬変からくる食道静脈瘤ができていて「いつ破裂するか分からない」とのこと。肝機能低下による意識障害が出たりするので、入退院を繰り返しながら“お笑い”をやっていました。

 それから2年が過ぎ、仕事がやっと上向きになってきた直後、ついに自宅のトイレで吐血しました。食道静脈瘤が破裂したんです。歩いて5分のかかりつけ病院でも血を吐き続け、そのまま意識がなくなりました。気付いたときは親戚や事務所の仲間が集まっていて、みんな手を叩いて喜んでいました。ボクは3日間、意識不明だったそうです。

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