自覚症状なき誤嚥の原因 ラクナ脳梗塞とはどんな疾患か

写真はイメージ(C)PXTA

「高齢者の不顕性誤嚥対策は、健康で長生きするための重要なポイントになります」

 喉の筋力低下を避けることも重要だが、まずは、生活習慣を改善してラクナ脳梗塞を起こさない。さらに、不顕性誤嚥による“害”を少しでも減らすようにする。

「睡眠中に気道に流れ込んだ唾液などが炎症を引き起こすのは、唾液に細菌がたくさん含まれているから。口腔内の清潔を保つことに努めなければなりません」

 毎日の歯磨きをおろそかにしないのは基本。定期的に歯科を受診し、歯石除去や、歯周病があればその治療を行う。入れ歯に不具合を感じるようなら、正しく調整する。

■1日4~5回の歯磨きを

 口腔内の乾燥は細菌の増殖を招くが、高齢になれば、噛む力の低下や持病の薬の影響で唾液の量が減るため、うがいを頻繁にしたり、主治医に対策を相談する。乾燥が進む今の時季は、加湿器を使ったり、喉あめなどをなめるのもいい。

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