50代以上は“冬バテ”要警戒 極寒で死なないための生活法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 夜中にトイレに立ち、寒い廊下を歩いているときに脳出血で倒れることもある。逆に夜中のトイレが嫌で水分を抑えていると血液がドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞につながりかねない。

■朝風呂はかえって危険

 50代になると健康な人でも動脈硬化が起きて血流が悪化し、体の指がかじかんでしまう。その結果、手足の動きがぎこちなくなり、ケガをしたり転んだりするという。

 厳しい寒さから身を守るには手袋やマフラー、温かい靴下を身に着けるのが基本のキだ。温まって外出しようと朝風呂に入る人もいるが、お湯で拡張した血管が屋外で急に収縮するから、かえって危険。むしろ夜、睡眠の3時間前に40度以下のお湯にゆったりつかるほうがいい。

「朝と夜に深呼吸するのもいいでしょう。朝の深呼吸は体の隅々に酸素を送ってやる気を起こさせるため、夜は副交感神経を活発化して気持ちをリラックスさせるためです。カーテンは遮光タイプでなく、薄いものを掛けたほうが脳内のメラトニンが自然に減少して体と神経がリセットされます。寒いと肝臓機能低下でアセトアルデヒドの分解が悪くなって悪酔いしがち。酷寒の夜はお酒は控えめにしてください」(左門新氏)

 海外では寒波のせいで死者も出ている。しっかり健康管理をしないと、われわれもお陀仏になりかねない。

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