次に、最も重要なのはセックスのタイミング。射精されたX精子とY精子が同時にスタートした場合、先に卵管にたどり着くのはスピードの速いY精子だ。ただし、それが排卵前であれば、寿命の短いY精子は卵子を待つ間に死に、スピードは遅くても寿命の長いX精子の方が有利になる。
「この特徴を利用すると、女の子が欲しければ排卵日の2~3日前、男の子であれば排卵日当日がベストタイミングになります。また、挿入の深さも重要です。男の子が欲しければ深めに挿入し、女の子が欲しければ浅めの挿入で射精します」
挿入の深さが関係するのは、腟と腟の奥ではpH(ペーハー)が違うからだ。精子は酸性に弱くアルカリ性に強いが、特にY精子はpHの影響を強く受けるという。
挿入の深さは、体位によっても調節可能。女の子の産み分けには「後側位」や「前座位」など、男の子なら「屈曲位」や「肘膝位」がお勧めだ。
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