子供に多い脊柱側弯症 親が知っておくべき治療のポイント

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 だから脊柱側彎症と診断された場合に重要なのは、この病気に詳しい医師の経過観察を受けること。成長期には最低でも4~6カ月に1度の受診が望ましい。

「側彎の程度が40~60度になれば、矯正手術を行います。第2次性徴を迎えていないお子さんでは、本格的な手術は第2次性徴期後半以降にし、簡易的に脊柱を伸ばすつなぎ的な手術を行います」

 手術前に特殊な装具をすすめる医師もいる。この効果については意見が分かれている。

「装具の説明はしますが、私は特にすすめません。手術までは何をしてもいい。ただ、手術のタイミングを見逃してはいけない」

 40~60度を超えても「様子見」のままで、90度や100度まで彎曲が進んでからようやく手術を検討する人もいる。しかし、江原医師によれば、側彎の程度が軽い方が手術もスムーズにいき、脊柱の形も正常に戻りやすい。また、手術内容の選択肢も増える。

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