糖尿病そのものが心不全のリスクを上げるため、循環器専門医が糖尿病患者を診ている場合、SGLT2を第一治療選択肢とするケースがほとんど。一方、糖尿病専門医では“積極派”と“慎重派”がいる。
「慈恵医大も心不全の前段階にある拡張能障害に対する有効性を確認しており、積極的にSGLT2阻害薬を出しています。ただし、糖尿病の薬の中では血糖降下作用が弱い場合もあるので、ほかの血糖降下薬と組み合わせます。臨床試験の結果から、心不全を起こす前から使うとより効果的だと考えています」
■測定器
17年に登場したのが新タイプの持続血糖測定器。センサーを二の腕に張り付け24時間、2週間分の血糖を測定。いつでも血糖値を確認でき、かつ血糖値の上昇・下降の波を把握できる。
「今後はこれをどう使いこなすか。今回の学会で注目が集まりました」