2018年 がん最前線

FPに聞いた がん保険は何歳でどんな保障を選ぶのが正解か

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 男性はどうか。がん罹患率は60歳前後から急上昇。患者数がドッと増える、“がん年齢”世代である。一方、サラリーマンの定年は60歳。65歳まで雇用延長は進むが、給料は大幅に減る。こんな状況でがんになったら、虎の子の退職金を取り崩すしかない。50歳になったら早々に保険で備えるのが賢明な策か。

■“加入しない”という選択肢もある

 マネー雑誌やネット上で「がん保険」をチェックすると、各社、保障内容も診断給付金や入院給付金も微妙に差があって、どれが得か分かりにくい。商品選びの基準は――。

「まず、単体のがん保険を選ぶこと。医療保険に特約を付けるより単純に保障内容が手厚いからです。次に診断一時金、通院給付金など、どの保障を重視するか? がんと診断された時にもらえる診断一時金が手厚い商品は、入院中の治療費や生活費もカバーできるので、これをメインに考える人は多い。また、抗がん剤に対する給付があるなど、治療法の対応も判断基準でしょう」(関口博美氏)

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