一般にはなじみのないがんで、厄介なイメージを持たれるかもしれませんが、このがんは遠隔転移があっても、抗がん剤がとても効きやすく、根治が期待できます。
彼のケースでは、まず原発部位の精巣を睾丸ごと摘出。それで病理検査で組織を調べてから、追加治療を検討します。一般には抗がん剤で、ブログなどに指摘されている抗がん剤治療は胃の下の胚細胞腫瘍へのものでしょう。
胃の下の胚細胞腫瘍は大きかったので、胸痛や胃の不快感などがあったと思われますが、検査を受けるまで半年ほど放置したそうです。精巣の腫瘍は、ねじれていると痛みがありますが、そうでないと痛みのない腫れが症状になります。
仙骨部にできると、排尿障害やお尻のしこりが見られたり、脳にできると頭痛や嘔吐から食欲低下まで、圧迫する部位によってさまざまな症状が見られます。症状の部位に応じてエコー検査やMRIなどで発見されることは珍しくありません。
まれながんでも、根治も可能ですから、彼のように前向きに治療に取り組むことが大切です。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁