■再感染した人は要注意
心臓疾患を抱えている人が風疹にかかるケースもあります。ただ、ウイルス自体が心臓に悪さをする危険はほとんどありません。風疹の症状が脱水を招いたり、血圧や心拍数をアップさせたりすることで、心臓に余計な負担がかかってしまう場合もありますが、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
むしろ、風疹にかかって持病が悪化するのではないかを心配するよりも、風疹の裏に何か大きな病気が隠れていないかを気にすることの方が重要かもしれません。風疹に一度かかった人は終生免疫を獲得して、再び風疹に感染することはまずありません。かつて、そうしたウイルス性疾患にかかっているのに、高齢になって再び感染した場合、終生免疫を弱めてしまうような病気がバックグラウンドにあるケースがあるのです。肺がんや大腸がんのように進行しないと症状が出にくいがんがその原因になっている場合もありますから注意しましょう。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」