病み患いのモトを断つ

吉川晃司は復活 声帯ポリープは「衛生教育」で6割が消滅

吉川晃司(C)日刊ゲンダイ

 声帯ポリープと同じような症状を起こす病気に声帯結節がある。結節は声帯の表皮細胞が厚くなったもの。ポリープは左右どちらかにできるのが一般的だが、結節は両方にできることが多い。いずれにしても、治療は耳鼻科で行う。もし手術となると、全身麻酔でラリンゴマイクロサージェリーという顕微鏡下の手術を行う。

「営業マンや教師など声を出すことが不可欠な人は手術をすべきです。しかし、発声方法や生活習慣が発病の原因。そこを改善しないと、手術後に再発する恐れがある。声の衛生教育が欠かせません」

 たとえば、広い会場で資料を読み上げるようなときは大声ではなく、マイクを使う。得意先と食事するときは、声が通りにくい騒がしい店ではなく、静かな店を選ぶ。のどを乾燥させず、ほこりっぽい場所は避ける。風邪などでのどが荒れていたら、カラオケは控えるといった具合だ。

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