新宿・歌舞伎町近くにある性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」に、20代半ばのサラリーマンがやってきた。朝起きたらペニスの先から黄色い膿が出てきて、オシッコのし始めがえらく痛いという。典型的な「淋菌性尿道炎(淋病)」の症状だ。
どこで何をしたか尋ねると、彼は自信たっぷりにこう答えたという。
「実は5日前にピンクサロンに行きました。でも、先生、セックスはしていませんよ。性病が怖いですからね。だから口だけにしておきました」
尾上泰彦院長は「このようなケースが実に多い」と言う。
「『口だけなら安全……』なんて、とんでもない誤解です。男性の性感染症で最も多いのはクラミジア性尿道炎、次いで淋菌性尿道炎です。その最大の感染源は、ピンクサロンやファッションヘルスなど性風俗店でのオーラルサービスなのです」
性感染症最前線