専門家が警鐘 “ストロング系チューハイ”でアルコール依存

写真はイメージ(C)PIXTA

■500ミリリットルでテキーラ4杯分のアルコール量

 ストロング系のアルコール摂取量を計算すると思った以上に多いことが分かる。純アルコール量は「アルコール飲料の量×アルコール度数÷100×0.8」。アルコール度数9度のストロング系500ミリリットルでは純アルコール量は36グラム。これは、テキーラをショットで4杯弱飲んだ量に相当する(1日の適量は約20グラム)。テキーラをショット4杯、毎晩飲んでいたらさすがに飲み過ぎを自覚するだろうが、ストロング系では、さほど“多い”というイメージを抱かないのではないか。

「CMやパッケージのデザインの影響で、ストロング系は飲むことへの罪悪感が少ないのかもしれません。プリン体や糖質がゼロのものもあり、一見体に良さそうなイメージもある。本人も家族もストロング系に対して、“飲み過ぎればアルコール依存症のリスクがある”と危機感を抱いていないように感じることもある」

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