急増中 「大腸がん」宣告後も長生きするための5つのヒント

ビタミンDは太陽光に当たるだけで体内に合成できる

 例えば、1659人の大腸がん患者を対象とした前向き研究では、海洋性オメガ3脂肪酸を1日0.1グラム未満しかとらない患者に比べて1日0.3グラム以上摂取する患者の方が、約40%も大腸がんによる死亡リスクを低下したという。さらに、診断後にその摂取量を少なくとも1日0.15グラム以上増やした患者では、そうでない患者に比べて約70%も大腸がんによる死亡リスクが低下したとの報告もある。海洋性オメガ3脂肪酸はマグロ、イワシ、サンマ、サバ、カツオといった魚に多く含まれている。

■ビタミンDを取る

 骨を強くする作用が有名だが、多くの遺伝子を調節することでがんの治療効果を持つことがわかっている。がん細胞の増殖を抑制し、分化やアポトーシス(自死)を誘導し、がんが栄養を取るために必要とする血管新生を阻害し、炎症を抑えるなどの働きが報告されている。

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