ヘルニコアの使用には、「日本脊椎脊髄病学会または日本脊髄外科学会指導医」「日本脊椎脊髄病学会または日本脊髄外科学会指導医の指導下にある医師」「ヘルニコアの治験に参加した医師」のいずれかに該当し、かつ椎間板穿刺の経験を有する医師という条件が課せられている。
また、施行可能な施設についても要件が設定されているが、これらは著しく限定する条件ではないので、効果が高ければ、今後どんどん世に広まっていくことが予想される。
「スパッと痛みを取りたいなら手術。手術の決心がつかなければ、まずヘルニコアによる治療を受けてみる。ヘルニコアで痛みがあまり良くならなかったり、いったん改善したものの再度出てきた時点で改めて手術を検討するという方針もあるかと思います」
なお、腰椎椎間板ヘルニアは自然吸収され、症状が自然に良くなるケースも少なくない。だから多少は症状があっても生活に支障がなければ「薬で粘る」という選択肢ももちろんある。