どういう患者が医者に好かれるのか?または嫌われるのか?

まずは冷静に自信の症状を伝える

「がんの位置から、乳房温存では再発のリスクがあるとします。その説明を医者から聞き、患者さんが『再発リスクが高くてもいいから乳房を残したい』と言うなら、医者は患者さんの人生観を尊重し、それに沿った治療プランを立てるでしょう。これが私が言う“同じ土俵で話せる”です」

 しかし患者の中には、乳房温存のデメリットを医者が説明してもそれを聞こうとせず、「乳房を残したい。でも、再発リスクも低い方がいい」と言う人も少なくない。すると医者は「再発リスクが低いなら乳房全摘」と返すしかならず、堂々巡りだ。

「最初から感情的過ぎる患者さんは嫌がられる傾向があります。重大病を告げられてつらい気持ちも分かりますが、最初から『つらいんです』などと感情をぶつけられると、『状況判断に不要なデータばかりを出す患者』『オーバーに表現する患者』と認識されかねない。まずは冷静にご自身の症状を伝えるようにした方がいいでしょう」

 なにより、自分のために。

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