病気を近づけない体のメンテナンス

【爪】伸びた白い部分をすべて切ってしまうのは大間違い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 昔から爪の根元にある三日月形をした白い部分(爪半月)が「大きい方が健康」といわれるが、それはウソ。爪の根元には「爪母」という場所があり、そこで毎日爪が作られ伸びていく。できたての爪は水分を多く含んでいて白く見え、それが爪半月だ。爪半月の大きさは生まれつきで、甘皮に隠れているので、大きく見える人もいれば小さく見える人もいる。爪半月が健康と関係するのは大きさではなく色の変化。赤みがかったり、青みがかったり、色が悪くなるときは全身疾患を疑う場合があるという。

「爪は皮膚の一部で、皮膚から水分をもらうことで弾力性が保たれています。皮膚が乾燥するとカサカサになるように、爪も乾燥すると割れやすくなります。保湿クリームは手だけでなく、爪にも塗ってあげるとイキイキします。爪が割れやすい人は、ネイルの下地に塗る『ベースコート』などを塗ると爪の保護に役立ちます」

 50代ぐらいから増加する爪の縦ジワは加齢現象なので心配することはない。しかし、爪が白く濁り、厚くなるのは「爪水虫」の疑いあり。黒い筋や血豆のような変色は「メラノーマ」などの皮膚がんの可能性があるので、必ず受診して鑑別してもらおう。

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