病気を近づけない体のメンテナンス

【足】足裏にタコやウオノメが…それは膝・腰痛のシグナル

写真はイメージ

■風呂上がりに保湿クリームを塗る

 乾燥しているのも原因のひとつ。体の他の皮膚の部分は皮脂腺があり、皮脂と汗の混じり合った天然の保湿剤が水分の蒸発を防いでいる。ところが足裏には皮脂腺がない。裸足になると足裏がベタベタするのは汗のせいで、脂がないので汗だけで保湿することになり、汗のかかない環境では乾燥してしまう。硬くなったかかとを軽石などでこする人がいるが、やり過ぎると傷つけるので勧めないという。

「かかとの荒れのケアの基本は、お風呂上がりに保湿クリームを塗ることです。保湿剤は主に、血行を良くして皮膚を柔らかくする作用のある『ビタミンE配合』と、角質を柔らかくする作用のある『尿素配合』があります。尿素は刺激があるので、ひび割れているかかとでは痛みがあることがあります。毎日、保湿剤を塗って1カ月しても良くならなければ、角質増殖型の水虫の可能性があるので皮膚科を受診してください」

 特に糖尿病の人は合併症の末梢神経障害で足の傷に気づきにくく、潰瘍や壊疽になりやすいので要注意。1日1度は足を観察し、傷ができたらすぐに主治医に診てもらうこと。出血を発見しやすいように日頃から白い靴下をはいているといいという。

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