病み患いのモトを断つ

エアコンが乾燥を助長 インフルウイルスを殺す加湿の目安

東京の冬は砂漠よりカラッカラ(C)日刊ゲンダイ

 気象庁によれば、今年1、2月の東京の平均湿度は50%台だが、最小湿度は20%に下がる。都市部の湿度は低下傾向で、2003年2月28日には最小湿度6%を記録。砂漠の平均湿度が20~25%といわれるから、東京の冬の湿度はタイミングによっては砂漠以下。加湿の大切さが、見て取れるだろう。

 エアコンの種類によっては、加湿機能があるタイプもある。なければ加湿器を使うか、燃料が燃えるときに水蒸気が出る石油ストーブかガスファンヒーターにするといいだろう。

「加湿器の水は毎日入れ替え、容器はこまめに洗うこと。細菌が繁殖したような水だと、元も子もありません」

 マスクは細菌やウイルスの侵入をある程度ブロックする働きのほか、口の周りの湿度を保つ効果もある。

 加藤名誉教授は、インフルエンザや風邪の予防として、「冬はマスクをつけて寝る」という。インフルエンザのワクチン接種はいうまでもないが、いま一度、加湿には注意したい。

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