「歩幅」が狭い人は広い人より認知症の発症リスクが3倍高い

早歩きより大股歩き(C)日刊ゲンダイ

■認知機能を保ちたければ早歩きより大股歩き

 歩幅を広げた歩き方を続けると、脳の血流量が増えて認知症の原因物質βアミロイドの蓄積を抑制する効果も期待できる。さらに副次的な効果として、心肺機能の向上、下肢の筋力アップで転倒予防、気分の高揚などもある。

「歩幅を広くする工夫は、誰でもいつでもお金をかけずにできます。研究結果から、理想的な歩幅は65センチ以上。しかし、いきなりそれは難しい人もいるでしょう。まずは5センチ歩幅を広くする。歩幅が広ければ、歩くのはゆっくりでもいい。外出時だけ、朝の散歩だけと限定的でもOK。継続が大切です」

 老親に勧めると共に40~50代も実践すべき。認知症は“芽”が50代くらいから出始め発症に至るまで20年ほどかかるといわれているからだ。早速、きょうから始めてはどうか。

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