役に立つオモシロ医学論文

健康維持のために注目すべき5つの生活習慣 英国医師会誌に掲載

1日30分以上運動をする

「飲酒」「喫煙」「少ない身体活動量」「偏った食習慣」は将来的な健康リスクといえます。しかし、健康的な生活習慣によって、病気をせずに長生きできるかどうかを調査した研究報告は限定的でした。

 そのような中で「生活習慣と健康余命」の関連を検討した研究論文が、英国医師会誌の2020年1月号に掲載されました。

 この研究では、女性看護師7万3196人、男性医療従事者3万8366人が対象になっています。研究参加者は、「喫煙がない」「肥満でない」(体格指数[BMI]が18・5~24・9)、「1日に30分以上の運動習慣」「適度な飲酒量」「偏りのない質の高い食事」の5つの健康リスクの低い生活習慣が調査され、主要な病気(糖尿病、心臓病、がん)にかかっていない余命との関連性が検討されました。

 その結果、50歳時点において、主要な病気にかかっていない余命は、5つの生活習慣をいずれも有していない女性で23・7年、男性で23・5年でした。他方、5つの生活習慣のうち4つ以上を有していた女性では34・4年、男性で31・1年と、女性では10年以上、男性でも約8年ほど、病気にかかっていない余命が長いという結果でした。また、特に喫煙男性や体格指数30以上の肥満男女で、主要な病気にかかっていない余命が短いことが示されています。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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