脳梗塞を疑うポイント3つ 1つでも突然起こればすぐ救急車

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
脳梗塞を起こしても元気に社会復帰するために知っておきたいこと(1)

 脳梗塞は、脳の血管が何らかの原因で詰まってその先に血液が届かなくなり、脳細胞が酸素などの不足で死んでしまう病気だ。歌手の西城秀樹さん(故人)がかかった病気としても知られる。今は治療技術が進化し、適切な対応が取れれば命が助かるばかりか、社会復帰もスムーズにいく。知っておくべきことを専門医に聞いた。

「脳梗塞は治療が遅れれば、命を落としたり、後遺症が残る可能性が高くなります。少しでも早い治療が必要です」

 こう言うのは、聖マリアンナ医科大学東横病院副院長で、同病院脳卒中センター長の植田敏浩医師だ。ところが実際は、「しばらく様子を見てから病院に来た」という人が多く、「あと少し早く来ていれば」と悔やまれるケースが珍しくないという。

 脳梗塞かも、と疑うべきポイントは主に3つある。まず1つ目は、どちらか片方の手が使いづらくなる。しびれたような感覚があり、力が入らず、お箸やお茶碗を落としてしまう。ボタンをうまく留められなくなる、などだ。

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