病の克服は患者に聞け

ヒトパピローマウイルス感染症<3>どっちが先かで喧嘩かも…

(C)日刊ゲンダイ

 学生時代から複数のボーイフレンドと付き合い、派手な遊びに興じていた。

 大学卒業後、大手の不動産会社に就職。30歳直前に同業者と結婚したが、数年で破局した。以来、独身生活を楽しんできた。

「両親はこの5年ほど再婚を盛んに促すけど、その気にはなれませんでした」

 こう語る岡本さんは、月に1度か2度、赤坂見附界隈の「クラブ」で一杯飲み、気が合う男をゲットしていたという。

 そのため、ヒトパピローマウイルスがどの男から感染されたのか分からない。

 “犯人不明”のままだが、もっと困ったのは、感染を診断された後のデートだった。

 さすがに「クラブ」遊びからは遠のいたが、定期的にデートを重ねているパートナーが1人いる。

 医師から「もしパートナーがいたら、その男性にも検診を受けることを勧めます」と、言われたという。

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