「死ぬまで元気」を目指す

六十肩、七十肩もあり…誰にでも起こる肩の痛みの回避策

アクティブに動けても肩の痛みは起こる(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 記者は今、五十肩に悩まされている。いつ頃からだったろうか、右腕を上げようとすると、上腕二頭筋の部分に時折ズキッと痛みが走るようになった。おかしいと思っているうちに、痛みで真っすぐ上に上げられなくなり、ジャケットやシャツなどに袖を通す時に苦労する。ただ、それ以外の日常生活には特に問題がないので、病院には行っていない。

「いわゆる五十肩(正式には肩関節周囲炎)がいったん起こると、痛みや骨の動く範囲がほぼ元の状態になるまで1年前後かかります。放置して肩の関節が癒着して固まってしまった場合、無理に動かすと肩の腱板の損傷がひどくなることもあります」

 こう指摘するのは、国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長。場合によっては、手術が必要になるケースもあるという。それだけは避けたい。日常的には何に気をつけるべきか?

 ポイントは、「デスクワークや家事など同じ姿勢の作業を長時間続けない」「肩の適度なストレッチを心掛ける(ただし痛みがひどい時は無理しない)」「肩を冷やさない」「お風呂にゆっくりと漬かり、肩の血行を良くする」「肩に重い荷物をかけない。買い物の時はカートを使う」「物を上に持ち上げる時など、踏み台に乗るなどして肩を上げ過ぎないようにする」「寝る時の姿勢を工夫する」の7つ。

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