ウイルス感染症は「感染」そのものが問題なわけではなく、ウイルスの増殖によって臓器で炎症が起こり、臓器の機能が低下することが問題なのです。感染したからといって、増殖しなければ症状が出ないケースもあります。その場合には「症状がないまま治る」ということになります。ただし、潜伏期間が長いものや、一度かかるとウイルスが体外に出ていかないものもありますので、いま症状はなくてもいずれ問題になる場合もあります。
つまり、ウイルス感染症の治療は、ウイルスの増殖とそれに伴う炎症をできるだけ早期に抑えて臓器へのダメージを最小限にすることで、体の機能を正常化するのが目標となります。
感染の症状が進行した場合、ウイルス量が減っても臓器不全で亡くなるケースもありますから、できる限り早い対応が望ましいといえます。
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