役に立つオモシロ医学論文

ディズニー映画はがんに効く? 米医師会発行誌に論文掲載

映画「シンデレラ」(1950年)/(C)WALT DISNEY/Ronald Grant Archive/Mary Evans/共同通信イメージズ

 解析の結果、緊張や不安などの感情はディズニー映画を観賞した群で86・9点、観賞していない群で66・3点と、映画を観賞した群で統計的にも有意に改善しました。また疲労感についても、映画を観賞した群で85・5点、観賞していない群で66・4点と、映画を観賞した群で統計的にも有意に改善しています。

 女性を対象とした研究なので、男性にも同様の効果が期待できるかは不明ですが、ディズニー映画を見ることは、がん患者の精神面に良い影響を与える可能性が示されています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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