中高年の正しい眠り方

睡眠の満足度を上げるために注意するべき「3つの行動」

夜中に目覚めても時間は確認しない(C)PIXTA

 睡眠の「質」や「時間」に問題がなくても、本人の「満足度」が低いと睡眠の悩みは続きます。とくに若い頃よりも必要な睡眠時間が短くなっている中高年の場合は不満が募りやすく、満足度を高めるために具体的な対策が重要になります。

 睡眠外来などでは、満足度を向上させるために3つの行動に注意してもらうようにしています。

①早い時間にベッドに入らない

②夜中に目が覚めても時計を確認しない

③早い時間に目覚めたとしても早く行動を始めない

 この3つです。

 身体的な障害によるものではなく、睡眠に悩んでいる中高年の方に質問をすると、「少しでも長く寝たいからと早くベッドに入っていませんか?」「夜中に目覚めた時、何時か確認するために時計を見ていませんか?」「早く起きすぎて時間を持て余し、早く行動を始めていませんか?」という3つの項目にイエスと回答する人がほとんどです。熟睡したいと考えて実行しているこの3つの行動が、逆に満足度を下げてしまっていることに気が付いていないのです。

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