その結果、血液型がA型の人では、A型ではない人に比べて重症化の可能性が45%、統計的にも有意に高いという結果でした。他方で、O型の人では、O型ではない人に比べて重症化の可能性が35%、統計的にも有意に低いことが示されています。
4000例規模の解析なので、ごくわずかなリスクの差を検出したにすぎず、実際の生活レベルでは大きな違いはないかもしれません。とはいえ、ノロウイルス感染症やマラリアなど、一部の感染症では、血液型によって感染リスクや重症化のリスクに差があることが知られています。
今回の新型コロナウイルス感染症についても、その重症化リスクに遺伝要因の影響があるのかもしれません。
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