今こそ知っておきたい抗ウイルス薬

「ヘルペス」と呼ばれる2種類は別々のウイルスとして区別

写真はイメージ(C)PIXTA

 水痘・帯状疱疹ウイルス感染症としては、水ぼうそう(水痘)と帯状疱疹が挙げられます。水ぼうそうはウイルスが初めて感染した時に発症し、一生に一度だけ感染します。水ぼうそうは空気感染するので、感染者とは距離を取ることが必要になります。

 帯状疱疹は、症状として腹部など半身に帯状の水ぶくれができる疾患です。激しい痛みを伴い、痛みだけが残る帯状疱疹後神経痛が生じることもありますから、ガマンせず早めに治療を開始することが重要です。

 次回はヘルペスウイルス感染症の予防と治療薬について詳しくお話しします。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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