カビは健康の大敵…対策には次亜塩素酸ナトリウムがいい

梅雨時期はカビに注意(C)日刊ゲンダイ

 食品ならデンプンや糖分を含む餅、パン、菓子類などを好む。例えば、冷蔵庫の奥の方から買い置きのパンやリンゴを取り出すと、アオカビ(ペニシリウム)や、コウジカビ(アスペルギルス)が、張り付いているケースがよくある。カビの生えている部分を切り取り、捨てるのがもったいないからと、残りの食品を口に含む主婦も少なくない。こうしたカビの対応策は、果たして正しいのだろうか。

「カビの生えたパンやリンゴが、どこまでカビに毒されているか、確かめようがありません。もし、本格的に分析するとしたら、高額な研究費が必要でしょう。カビが付着した食品は、全部に毒されている確率は低いでしょうけど、ゼロではありません。危険性を考慮したら、食べない選択が賢明です」

 矢口准教授が所属しているバイオリソース部門では、主に「アスペルギルス」や関連菌における形態や、系統解析による分類学的研究を行っている。

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