感染リスクを下げる店と客の対策 歌舞伎町で指導する医師に聞く

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 客が大勢いる場合はサラダなどは最初から取り分けて出す。そしてできるだけ客の手元に置くようにお願いする。他人の飛沫が少しでもかからないようにするためだ。

「お客さんにマスクを強要することはできません。なので店のスタッフは全員がマスクをして、話をするときは正面ではなく斜めに位置するように心掛けるよう話しています。クーラーをかけるときも窓やドアを開けたままで、換気しながらクーラーを使うといいでしょう」

 カラオケは歌う人の飛沫がかからないようにグラスや食器の位置を考える、歌う人の正面に人がいないようにする。

 これらは岩室医師が店側への感染症対策として話していることだが、それは客がお店を選ぶ基準や感染リスクを減らす飲み方になりうると言う。

「どうしてもお酒を飲まざるを得ない場合はこうした対策をしているお店を選ぶのも手でしょう。感染リスクがゼロになるわけではなりませんが、下げることができます。お客さんもお店が具体的にどのような感染症対策を行っているのか、を理解してそれに協力することが感染リスクを軽減することにつながります。ですから、新型コロナの話題を避けるのではなく積極的に話をして、店と客が感染リスクを下げて楽しくお酒を飲もうという同じ意識を持つお店を選ぶのが良いと思います」

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