医者も知らない医学の新常識

補充すると予防できるのか?ビタミンDとうつ病の関係

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 今年の米国医師会雑誌に、それについての臨床試験の結果が報告されています。50歳以上の1万8000人余りの一般住民を対象としてビタミンDのサプリメントの使用と、その後のうつ病のリスクを比較したのですが、結果は明確な効果が証明されませんでした。

 ビタミンDとうつ病との間には、何らかの関係はありそうなのですが、単純にサプリメントでうつ病が予防できる、ということはなさそうです。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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