時間栄養学と旬の食材

トウモロコシは朝食べると体内時計をリセットする作用あり

トウモロコシ

 さらに、悪玉コレステロールを減らす働きがあり、動脈硬化の予防・改善に効果があるリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸、疲労回復の効果や脂肪燃焼を助ける効果が期待できるアスパラギン酸やグルタミン酸、アラニンなどのアミノ酸、ビタミンやミネラル類も含まれます。

■電子レンジ調理で栄養素を逃さない

 ところが、野菜は水にさらしたり、茹でたりすると、水に溶けやすいビタミンやミネラルが生野菜に比べて減ってしまうといわれています。せっかくトウモロコシを食べるのならば、できるだけ栄養素を残したい! そんな時は水を使わず短時間加熱できる電子レンジ調理がオススメです。皮とヒゲを取り、軽く水洗いをしてからラップに包み、500~600ワットで5分程度加熱します。

 また、トウモロコシは時間が経つにつれて甘味や風味、そして栄養素の割合が急速に落ちてしまいます。すぐ食べない場合は、皮がついたままラップに包んで冷蔵庫で保存するとよいでしょう。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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