コロナ第2波に打ち勝つ最新知識

夫が感染…妻はその時<前編>大丈夫だとタカをくくって…

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ホテルの部屋にこもり、これまでのこと、これからのことを考えた。そういえば、夫は熱が出た1週間ほど前に飲み会があったと言っていた。数日後、その店で新型コロナのクラスターが発生したというニュースを目にしたから、そこで感染したのではないか。

 だとすると、感染していた夫と10日ほど一緒に生活していたことになる。食事も一緒に取っていたし、同じベッドで寝起きしていた。たまたま夫婦生活こそなかったが、検査当日に「どうせコロナじゃないから大丈夫」と、わざと何度もキスを繰り返した。いったい、なんであんな軽率なことをしてしまったのか……。

「夫や自分のこと以上に心配だったのが、仕事で接触があった人たちのことでした。もし自分が感染していたら、多大な迷惑をかけることになるし、自分がうつしてしまったとなれば、どうお詫びすればいいのかわかりません。その先も仕事で人に会う予定が詰まっていたので、キャンセルすべきかどうかも悩みました」

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