糖尿病があると「新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい」というのは、広く知られている知見です。ただ、これは新型コロナに限った話ではありません。
そもそも糖尿病という病気は体の免疫を低下させるので、インフルエンザなど他の感染症も重症化しやすく、肺炎なども併発しやすい、という特徴があるからです。傷などの治りも悪くなるので、外科手術の時には、糖尿病がないかどうかは必ず聞かれますし、糖尿病があって血糖コントロールが悪いと、それだけで手術は延期されてしまいます。
それでは、血糖は低ければ低いほどいいのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。血糖が通常より低い低血糖になると、手の震えや頭痛などが起こり、重症の低血糖では脳の働きも低下してしまうからです。
今年の糖尿病の専門誌に、新型コロナウイルス感染症の重症化と、血糖値との関係を検証した論文が掲載されました。
医者も知らない医学の新常識